会社員時代の思い出 二社目 本音と建て前の中の不思議な住人 その①
入社して一週間でやめようと思った一社目にまる4年も勤めたのち、休む間もなく次の会社に転職した。
流通商社から證券に転職すると周りがわかって、そりゃーもう天変地異! 回りから、え?!あの證券?! うそでしょみたいな感じでした。
そう、あの證券です。 自分でもびっくりしていました。
気合と根性の中の住人として、4年間過ごし、また気合と根性みたいな会社にいくわけですから。もちろん、社会的知名度が全然違う会社ですが。。。
自分自身は20歳から株に投資していたが、失敗の連続でした。
しかし証券会社は自分で運用するより、商品を売るがメインのところです。最初は販売に必要な資格を取得し、知らない家に飛び込み営業するのが常識でした。
最初は右も左もわからずでしたが、だんだん慣れてきて、3年目のころから落ち着いたきたことを覚えています。
證券時代 いろんな経験をさせてもらいました。特に後半。。。まあ辞めることになった理由にもなった事件も。。
證券時代、各支店に支店長、課長などさまざまな人がいまして、支店長が方向性をしめし、店を経営してイメージですが、その下に次席、課長などがいます。
まあ正直、その支店長がどんな人かで雰囲気が全然違う。直属の上司である課長もそうだ。
私が最初に入った時の課長はこれでもかというくらいのデブでした。
口癖が「おおおい、ファジーにするなよー」です。
しかし、人に厳しく、自分に緩いという典型的なとんでもない野郎です。幸いにも4か月しか一緒にいませんでした。
そのあと来た課長が私の恩師でもあります。
私が何もやり方わからなかった時に、飛び込み、チラシのやり方を教えてくれた。もちろん厳しい叱責の時もあり、おかげで左耳が突発性難聴になったことがあります笑。
さて、証券会社は皆さんに株、債券などの売買をしてもらう場所です。ご自身でやったことがある方ならお判りでしょうが、ずっと右肩あがりなんてのはないし、いい時に売るのが大切です。しかし、証券会社の中では、自分自身で投資をそんなにやったことがない人もたくさんいます。
私はお客様に売買をしてもらっていると、総務部(大前研一さんの日立時代では勤労課みたいなもんかなw)から「なんで売るの?もっと持ってたら儲かるんじゃないの?」と言われるわけです。
そんな寝言は寝てから言え!と私はいつも思っていましたので、徹底抗戦です。その時、課長も盾になってくれていました。
そもそも売買してもらわないと、数字があがらないし、動く商品を扱っていますので、タイミングがとても重要なんです。そして、なによりも経済の基本は需要と供給!! 売りと買いがあるからこそ、値段が成立するのです。
同じ株でも、高いと思う人がいて売るからこそ、安いと思って、買う人が買えるのです。みんな買う人しかいなかったら、成立しません。
それを知らずに、ただ金融庁の大本営発表に従て、長期投資と唱えてても、ただの思考停止でしかない。
今多くの金融機関はノルマを辞めると言っていますが、そんなことを言っていても根本的に変わらなければなにも変わらない。まあ、多分変わらないでしょうが。。。
私が大好きな金融サイト運営者もこのようなことを言っていました。
ノルマ辞めて顧客本位のビジネスモデルに転換と言うのは簡単だが、顧客も自分のニーズを分かっているわけではない中でそれをやるのは、とんでもなくレベルが高いことをやろうとしているのは理解しているのだろうか?
— ファイナンシャルスター (@financial_star7) 2020年2月28日
それができる金融マンは100人に1人未満、日本の金融全体で1000人もいないのでは。
とても含蓄あるお言葉ですね。
誰も正解を知らない中、ただただ理想を抱えて、きれいな言葉を並べていても何も始まりません。
続く。