投資参謀 ~なぜ市場は教科書通りに動かないのか?!~
皆様、新型コロナウィルスが様々な経済活動に影響を与えておりますが、体調はいかがでしょうか?!
某證券会社もついに外交禁止令が発動したそうです。
私も可能な限り、このような形でまずは発信続けて行きたいと思います。
さて、日銀はいつもインフレ率2%を目標掲げて、金融緩和をしておりますが、いつまでたっても、ゴールにたどりません。
また、証券会社でよく「株があがると、債券が下がる」と言われたことがある方も多いのでは?!と思いますが、実際リーマンでも、今回も、株も債券もみんな下がってます。
あれれ、なんかおかしいと思いませんか?!
私自身経済学部出身ですが、ケインズ理論というのを本で読んで来ました。しかし、実社会では、そんな風に今は全く動きません!
その理由
100年も前に提唱された理論であり、当時は閉鎖経済の中、外国との金融、貿易取引がいまほどなかった時代の話である。
現代では貿易はもちろん、インターネットのおかげで瞬時にして情報、お金が動く世界なので、100年前の理論が通用するわけがないし、むしろ逆の動きさえしてしまう。
一例
金利を引き上げれば、企業と個人はお金を借りなくなり、景気が悪くなるはずだったが、当時のクリントン政権時代、金利をあげたらなんと世界からお金があつまり、株価も絶好調となり、どんどん景気がよくなった。(クリントンは任期おわった時のスピーチで、私が在任した8年間はアメリカは絶好の8年間だったとスピーチした覚えがある。)まあ、結局株価が上がれば、なんでもよしって感じという印象も否めない気がしますが・・・
もう一つ例を挙げます
アイスランドという国があり、2008年のリーマンショックまで空前の好景気に沸いたのだ。(羨ましい) その理由は、ドイツ人がこぞって金利の高いアイスランドの銀行に貯金をしたからだそうです。日本でも余ったお金がアイスランドに向かったと聞きました。そのおかげでアイスランドで住宅ブームが起き、景気が上昇した。ただ、その後リーマンで通貨のクローナが暴落し、国内全銀行が国有化・・・・
私自身も数年前に、アメリカが金利をあげたときに、周りは米国リートは売りだという声をよく聞こえていました。しかし、蓋をあけたら、きちんと株と一緒に上がったのです。(リートの過去の動きをみて検証した結果、利上げ≠リートが下がる)
この国の通貨がいい!この国の株がいい!となった瞬間に、一気に移動する!だから従来のケインズ理論みたいなのが通用しないのだ。。
経済は「生き物」であり、理論は現実から導きだされると言われますが、現実が変わっているのだから、理論も変化しないとなんの意味もない。株が下がったら債券が上がるという従来の定説に従っただけでは、リーマンと今回の急落みたいな時に債券も一緒に売られている現実をどう説明するのか、聞いてみたいものです。
さて、アメリカ株式市場が22,000ドルまで回復しました。
これからが本当の力の見せ所ですね。毎月積み立てをされていらっしゃる方、毎週にシフトしたほうが、よりいい結果をもたらすかもしれません。