投資参謀 大手川隆

世の中の不条理なことや仕組みに一石を投じる 

投資参謀 ~中間地点という考え方~

年号が決まりましたね!まだ使う機会がなく、なじみがまだないなーと思う今日この頃、

ご機嫌いかがでしょうか?

 

ちょうど今、大前研一さんの著書 「発想力」 

 

 

https://amzn.to/2Ukwo5o を読んでいます。その中で中間地点の発想という章があり、それが私の普段考えていることとほぼ共通する点がありましたので、ここに書くことに。

 本に挙げられたいくつかの例を挙げます。

 まず、新幹線の品川駅。

ご存知のように、リニアやら新幹線、空港やら、何か建てようとすると、地元の陳情という理由が多かった。

三河安城駅(137億)  新富士駅(133億)  ともに請願駅であり、すべて地元がお金を負担した。しかし、品川駅に関しては、地元の要望はなかった。総工費950億円

すべてJR東海が負担しました。

東京駅から山手線で12分しかかからない場所なぜ造るのか。

JR東海からしたら、自前の駅を東京に持てる!これはすごいことなんだ。

何しろその先には、リニアの中央新幹線の東京の駅は品川にしてしまうという隠し玉まで用意されていた。

「中間地点の発想」とは、AとBがあり、そのどちらも行き詰まっている、だったらAとBの間に活路を開こう、という発想である。

 

同じくジェット旅客機もそうだ。


飛行機のエンジンは2、4、8と従来偶数が基本だった。

しかし、1964年に運航開始したボーイング727はなんとエンジンが3発だったのだ。2でも4でもなく、3。

1発のエンジンを胴体尾部につけていたのである。今思えば、たしかにつけるのもありだなと不思議にならないが、当時はそうはなかった。

 

また、フィルムカメラにも、似たような逸話がある。

某カメラメーカーと仕事をされていた時に、当時、12枚撮り、20枚撮り、36枚撮りのフィルムが多かった。

12枚撮りを現像する人はほとんど使いきっていない。

36枚撮りを現像する人は持て余すらしく、中の写真に写っていた季節が変わってしまっているものが多数存在した。

20枚撮りをする人は、逆に目いっぱい撮って、巻き切ってしまうケースが多かったそうだ。

 

これを見て、20枚を24枚にすると、コストどのくらい上がるかって調べたら、1円にもならない。だったらおなじ値段で24枚のものを作ってしまおうということで発売され、ベストセラーとなったのだ。

 

さて、いくつか例を挙げましたが、懐かしいものはたくさんあった気がします。

 

では、投資の世界はどうでしょうか。

A→預金  〇  B→株  その中間に何があるか、もうお分かりいただけましたでしょうか?

 

そうです。債券です!!

 

Aの預金0.001% もうどうしようもない。

Bの株 よくわからないから、なんとなくこわいというイメージ。

さて、これでAとB、ちらも行き詰まっている、だったらAとBの間に活路を開こう

 

となると、必然的にその中間にある債券が一番安心できる資産になるわけです

多くの人は預金で雀の涙にもならない利息をもらい、かといって、株をいつ買ったらいいかわからない、いつ売ったらいいかもわからない。

 

であれば!! ゴールが見えていて、預金より良く、株よりリスクが低い債券を買うのが最良の解決策ではないでしょうか?

 

 

長くなってしまい、申し訳ありません。