投資参謀 大手川隆

世の中の不条理なことや仕組みに一石を投じる 

投資参謀 ~かんぽ問題について~

暑すぎる日々が続いてますね。

お元気でしょうか。怒涛の7月がおわりました。おかげ様で忙しすぎて、弁当を買って公園で食べた日もありました^^;傍から見たらクビになったサラリーマンでしかないのですが、、、  まあ、忙しいのはいい事なんですが^^

 

 

さて、またもや金融機関の不祥事がでましたね。

ゆうちょ銀・かんぽ生命で不適切販売発覚

郵貯については、健康状態の確認を怠るなど不適切な手続きで高齢者に投資信託を販売していた。約9割の店でこのような事が行われていて、社内ルールに抵触したケースは1万5000件以上に及ぶ。

いっぽう簡保では、同じ種類の保険を一度解約して再契約する「乗り換え」で、予定利率が下がるケースなどが多発。顧客が不利益を受けた恐れのある契約は少なくとも2万3900件にのぼった。

 

まあ、私からしたら、またかって感じですがw  そもそも昔から日本の銀行と付き合うとろくなことがないと皆さんに言いつづけてきました。

 

捨てられる銀行 (講談社現代新書)

捨てられる銀行 (講談社現代新書)

 

 

捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書)

捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書)

 

 

 

 

 今ちょうど1を読んでいますが、まさに今までの銀行の在り方について記述されており、本来の銀行としての姿が今はまったく見えないのです。

お金を借りようとすると、担保ありき。担保が足りなくなると、追加で差し出せというのである。

アジア通貨危機リーマンショックなどを経て、政府から様々な救済措置がなされ、銀行は護送船団方式で守られてきた。その状態では、世界のトップクラスの銀行と戦えるわけがない。本来は預かったお金を貸し出し、循環を創るはずが、今はお上に睨まれて国債を買うしかない。でマイナス金利発表したら一気に収益が悪化し、ほかにいきるすべがないから、手数料の高い保険を中心に販売かけるわけです。

ちなみに、3月、6月、9月、12月は保険の契約が伸び、別の月は一気に下がるというデータがあります。なぜなら、1月、2月は保険をあまりやらず、3月になり、社内で「おい、4半期決算だ、保険で収益だ!」ということで、みんなで一致団結してやるわけです。で4月にほっと一息、5月も知らんふりして、6月になり、「おい、4半期決算だ、保険で収益だ!」という3か月前と同じことをこなすわけです。そのあとはもう省略させてください笑

この目線でお付き合いのある銀行の担当と話をするときに意識して見てください。何かが見えてくると思います。

 

 

さて、今回簡保の問題について調査で分かったことを並べてみます。

実は1年前にNHKのクロ現が、ノルマに追われた営業マンのインチキ商品大量販売の実態を報道してる。達成できないノルマの強要は、経営者が詐欺商品の販売を命じてるのと同じ。この報道では経営幹部がノルマ修正を明言してたけど、実態は一層悪化。

ノルマをこなすとインセンティブ与えられるが、旅行だの、ちょっとした手当です。そんなもんでごまかさないで、外資保険会社みたいにやらないなら0、やったら天井なしくらいの報酬にしないと、人材は集まらない。

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日本一、、、、、そんなことないと思いますよ^^;

 

 

 

 

スルガ銀行の「お前の家族皆殺しにするぞ」も、西武信金の「暴力団への飲食店接待」も衝撃的だったが、かんぽ生命がボケててなんでも契約しちゃう老人のことを「ゆるキャラ」と呼んでたのがもう驚きすぎて・・・・・

話はまだ続く。

 

なんと、特殊な先進技術を駆使して、筆跡が覚えられるペンを使用して、嘘の理由でサインをさせ、契約をする事案もありました。

 

https://www.nanigoto.net/entry/2019/08/01/002256

 

もうここまでくると、笑うしかありません。

 

 

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かんぽ生命の詐欺注意文言が自虐ネタにしかみえなくなりました。

 

もはや赤いバイクに乗った詐欺集団と言われているとのことです。

 

多くの人は郵便局という組織に多大なる信頼をしている中起きてしまい、誠に残念です。(まったく根拠がない、なんとなくという雰囲気のみで醸成された信頼

 

まあ、私からすれば、郵便局の人が自分たちが勧めている商品なんてわかってる訳がないし、わからない人がわからない人に投信と保険を販売し、あとは業務をこなしているだけに過ぎないのです。

 

 考えてみてください。「〇〇證券の◆◆です。」という人と、「簡保の▲▲で~す、」という人が2人いて、どっちが響きいいですか? どっちを玄関に入れますか?

多分、年配の方なら、間違いなく後者だと思います。そうじゃない人も、もしかしたらほとんどの人が郵便局から来た人を選ぶ気がします。

しかしそこにはなんの根拠もなく、なんとなく郵便局は安心、証券は怖い、銀行が勧めるものは元本保証だと思ってる人が多すぎるのです。そして、郵便局員はみんな信頼できると思ってる。

でも蓋を開けてみたら、とんでもない、全然話がちがうじゃないかというわけです。

このような状況の中、もう一度本当に何が信頼できるのかについて、考えさせられる出来事だと思います。