投資参謀 大手川隆

世の中の不条理なことや仕組みに一石を投じる 

会社員時代の思い出 一社目 気合と根性の中の不思議な住人 その①

タイトルの通り、ここで振り返ってみたいと思います。

本来は過去を見ても仕方がないわけですが、一応軌跡を残すという意味でも文書にしてみたいと思う。

 

私という人間は、きわめて普通の受験をして高校に入り、それから受験して大学に進学し、無事4年で卒業をして、とある一部上場の物流商社に入りました。

入った理由も単純明快で、中国語が使える会社だからです。

まあ、いざ入ってみたら、私の運命を決めつける出来事があったわけです。

配属初日、新人らしく、よろしくお願いします!と挨拶し、何かやることありますか?と質問したわけです。

「じゃ、この箱、展示場に運んどいて」と上司に言われたが、気合を入れすぎてたせいか、しゃがんだ瞬間、ビリっ!!とズボンの股の縫い目が裂けました。

そこで会社人生が決まったようなもんです。新入社員なんてそんなもんです。

それから、会社で毎日朝礼をするわけだが、毎朝創業の精神と社訓の唱和です。

これがまた大変な苦行であり、暗黙の了解で、全部暗記しないといけない、噛んでもいけないという雰囲気がある。毎日一人が前に出て、スピーチをしないといけない。

創業の精神と社訓の唱和なんていうのは、とても大事だとは思う。しかし、読みながらでもすら~と読めればよいのでは?と私なんて思ってしまうのだが、そうはいかない。 ある新人なんて、噛みまくって、終わったら時には、上司からみんなの前で、「〇〇!そのまま覚えるまで立ってろ!」といわれる始末です。

 

私が配属になった部署は、GMSやホームセンターなどの小売り店に対して、季節商品の販売をする部署でした。夏はマリン用品、冬はクリスマス用品を扱っていた。となりの部署は鍋やら調理器具などを扱う家庭用品の部署だが、私は常々、ホームセンターの沿道などで山積みになっているフライパンをみて、こんなのどれだけ売れるんだよと思っていました。

この考えは実は今の私の礎にもなっている自負はあります。

想像してみてください。鍋一つ買ったとすると、何年も使いますよね?!それが毎年バンバン売れることが想定できますか?!よく今年100万個売れたから来年もこのくらい作ろうというのを聞いたことあるが、消費財でもない限り、そんなことは無理なのだ。

 

一つのホームセンターでこれだけあるんだから、日本中だけでどのくらいあるかって想像しただけで気が遠くなりました。

 

しかし、会社は今年これだけ売ったから、来年は前年に対して、高い販売目標を設定しないといけないわけです。

月末が近くになるにつれ、事業部長が大阪から来て、おい、今月いくんか?!ってそれぞれの課長を詰めるわけです。

詰められる方は「やります!できます!」と言っているのみ、それをいうと、また部長から「どうやってやるんねん」て続く、課長「いや。。やりますので。。。」の無限ループ。。。。

 

そんなのが毎週、毎月、毎年て続くわけです。

あと毎月事業会議というのをやっており、月に一度なので、社長を始め、役員、事業部長、課長。。。そのうち、課長以下でも経験させるためにマネージャークラスもいくことに。そーなった場合の人数がまた大変。東京から大阪にいく出張費も大変です。テレビ電話で会議できますが、どうしても参加することに意味があると思っていたのかもしれません。。

 

続く