投資参謀 大手川隆

世の中の不条理なことや仕組みに一石を投じる 

市場はこれからどこに向かうのでしょうか 

またまた記事をアップしないといけない状況です。

 

本日は朝9時前から、楽〇証券主催 堀古英司氏による新型コロナウイルス拡大で株価急落!今後の相場展開を読む」 というオンラインセミナーに参加しました。

先方はNYにいながら、我々向けに特別にやっていただき、有意義な時間を過ごすことができたセミナーでした。

私の目が間違っていなければ、堀古さんがちょっと顔が疲れているように見えたのです。理由はいうまでもないが。。。。 (じんましんが治らない人もいますので) 

ちなみに、質問タイムで堀古さん、間違いなく疲れていると思われる出来事がありました笑

 

まず堀古さんの紹介をしますと、テレビ東京のモーニングサテライトによく出演している方です。

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堀古氏

なんとなく見覚えはありますでしょうか?

本も出版されております。

 

リスクを取らないリスク

リスクを取らないリスク

  • 作者:堀古 英司
  • 発売日: 2014/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 さらに付け加えますと 関学時代にはアメフトで伝説のWR(ワイドレシーバー)として大活躍していたそうです。


堀古さんのスーパープレー

 

さて、本題にいきます

 

前回のブログからまだ日にち浅いが、市場が想定以上に荒い動きをしています。

もちろん、理屈通りにいかないのがこの世界でして、こうだからこうなるはずだ!という考えは特に株においては危険です。それでも様々な指標を見ていくと、やはり売られ過ぎ感は否めないというのが、私たちの考えです。

もちろん堀古さんもその一人です。

 

今回のセミナーにおいて、4つの指標を掲示していただきました。

 

①  S&P500益利回りとお10年国債利回り

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S&P500益利回りとお10年国債利回り

 この益利回り国債利回りの差をイールドスプレッドといいます

「債券の利回りー株の益利回り」 これが大きくマイナスだと、株式が割安という指標ですし、逆になると、株式は割高ということです。

上の図の右端で最近の10年債利回り1%とし、益利回り6%とします。

1%  ー 6%   ➡   イールドスプレッド -5%

 なお2011年9月時の状況(ギリシャ問題)

10年国債利回り2% 益利回り -9%

結果論ではありますが明らかに株式に投資すべきでしょう!ということになります。

 逆にこのイールドスプレッドが+で最も高かったのが1999年12月だそうです。

 

10年国債利回り6.4%として、益利回り3.8% ➡ イールドスプレッド +2.6%

当時はどちらも行き過ぎたということになります。そのあと2000年のITバブルを迎えることに。。。。。

 

実際、分析する上でイールドスプレッドだけでなく様々なものがあります。

 

 

 

②  S&P500配当利回りと10年国債利回り 

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S&P500配当利回りと10年国債利回り

シンプルに言うと、配当利回りが10年債利回りを超えたら、株が割安です。

その逆転現象が起こったのは、今まで金融危機ギリシャ危機、そして大統領選挙を控えた2016年後半の3回のみでしたが、今回もなんと大きく逆転しております。

 

③  VIX指数とその後のリターン

VIX指数とは恐怖指数を指しており、その数字が高ければ高いほど株価は下がるのだが、逆に言うと、大きく下がったあとはその分大きく値上がりすることとなる。

下図のVIX35-40のあとの1年間の上昇率は大体20%、3年間で大体40%

 

なお、今このブログを書いている時点での恐怖指数は63です・・・・・・・

耐えるのみです。

 

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VIX指数とその後のリターン(S&P500指数1990年)

 

④ ドル円と日米実質金利

最後に為替について言及しました

「ちょっとあまり期待しないでください」だそうです。

利下げされた今、日米実質金利差がほぼなくなり、極端な円安はあまり期待できないかもしれません。もちろん、落ち着いてから、利上げに踏み切ったらまた違うかもしれません。

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ドル円と日米実質金利

 

堀古さんのトークが終わり、最後に質問タイムがあったわけですが、

憧れの堀古さんと話すチャンスでもあり、私から一つ質問をさせていただきました。

 

私「もしお客様で株は好きじゃない、ほかにいい資産はないの?となった場合、何かおすすめはありますか?例えば私は今原油が下がったので、ロシア債券ハイイールド債券が理想と思っておりますが、堀古さんはいかがお考えですか?」

 

 堀古氏「ああ、非常にいい質問ですね。(ありがとうございます^^) 強いて言うならば、高配当株は買わないほうがいい、逆に配当性向の安いもの、例えば銀行株(米国の)などが良いかなと思う。あとは金は今買わないほうがいいでしょう。米ドルが上がった時に下がってくるから」

 

私「あ、、ありがとうございます」(ちょっと困惑)

 

冒頭で堀古さんが疲れていると確信した理由はここです^^; 私は株以外の答えが欲しかったのに、出てきた答えはまた株でした。

 

 

 

このブログを書いている今、VIXは60超えているし、NYは今日も2000ドル近い下げをしています。しかし、前回のブログにも書いたように、世界最大の市場、アメリカはどんな時も乗り越えてきました。ぜひ今回も期待していただきたいと思います。

 

追伸 このような時こそ、積立投資の効果が発揮されます。乞うご期待!!