投資参謀 大手川隆

世の中の不条理なことや仕組みに一石を投じる 

投資参謀 ~年金問題の解決策~

 未だに年金年金と大騒ぎしていますが、この問題は実は20年前問題提起している人がいました。橘玲さん、大前研一さんです。(いつも同じひとじゃないか笑)

私が彼らの本を読んだのが20代で、たまたま中古で買い、読んでみたらあらまあびっくりって感じで、ですから私は若くして、年金なんて最初からあてにしてはいけないと考えていました。

蓋開けたら案の定この有り様。

 

ところで、今になって慌てても仕方がありません。なにしろもう変えられないところまで来てますので、あとはこの地獄からどう抜けるかを考えるしかないのです。

既にもらっている方々は、もうそのままもらってください。

これからもうすぐもらう方々は、いつもらうかがポイントになる。

厚生年金の平均(男)で平均余命までの総受給額を比較すると60歳受給で約3300万円、70歳受給では約4400万円。加給年金を5年受給しても総額330万円ほどで、それに対して70歳まで受給を繰り下げると550万円プラスなので、加給年金を放棄しても繰り下げが有利です。よほど特殊な設定にしないかぎり、「長く働いて年金を繰り下げる」が最適戦略です。年金繰り下げは、年利7.26%で年金資産を運用するのと同じ効果があります。なぜこんな大盤振る舞いかというと、制度を設計した時に現在のような超低金利を想定できなかったからでしょう。現行制度ではこの利率は固定なので、受給者にとっては法外に有利な取引です。

※これも机上の空論というところがありますが、もらってる途中で亡くなると、あまり意味がない。

 

 

問題はこれからまだ受給まで数十年もある若い人たちです。

現在の賦課方式では若者や将来世代が多額の損失を意味する。かといって、払わないというわけにもいかない。

私が一番心配なのは、この年金問題を利用して、年金保険や養老保険に力を入れようとする保険会社です。もう一度いいますが、年金保険なんてのは、時間の無駄ですからね。間違っても年金保険や養老保険なんかに入って、これで年金の不安がなくなったなんて思う人はこのブログの読者にはいないと思いますが。。。。

 

では、私が思う解決策をここで示します。

もしお勤めをされているサラリーマンの場合、会社に確定拠出年金があるかどうか、ご確認ください。もしやっているのであれば、全額投入して、外国株インデックス、世界リートなどに投資してください。ここでなどと申し上げましたが、なぜなら加入する会社によって商品が違います。私はフリーランスなので、イデコを利用していますが、上記二つと別に、新興国債券を選んでいますが、会社によってはない場合もあるし、あってもパフォーマンスが大したことない場合があるからです。

これらを投資しないで受け取りにすると、税金もかかり、自分自身の退職金を先取りしているようなもんです。とても勿体ないことだと思います。

 

また、今個人型確定拠出年金がメジャーになりつつあるidecoについて。

サラリーマンの場合も条件次第で加入できるが、自営業者は68000円まで加入できます。60歳までは受け取りできませんが、これに私は入っております。(以前は企業型確定拠出年金でした。)

さて、先日同年代の方を紹介され、その方の運用相談をしてみましたが、配分後の将来予測を見せたら、とても喜んでおられました。

それを見た私は、自分自身のシミュレーションをしてみたら、下記のようになっていました。


f:id:isstar0831:20190624220752j:image

なにも運用しない状態では、2379万円。非常によかった場合はなんと1億5千万、これは年率11%で運用できたらの話です。

しかし、その下にある7.2%で運用できた場合ですと、なんと7600万円にもなります。こっちにすると、一気に現実味が沸いてくるのではないかと思います。

 

積立NISA、NISAで投信積立をやる場合も同じ理屈です。

自分自身で着実に直接投資をすることが、自分自身の資産を増やす近道だと思います。

なんで株を中心に積み立てるの?と不思議に思うかもしれませんが、積立という行為自体はもうリスクを減らしているので、そこでは、あえて先進国債券を選ぶ必要はないのです。新興国債券は保全の為に少しいれており、あとは外国株、外国リートでバランスをとっています。

 

金保険は40年払って、40%増えて、そこから増えずにもらう。年率1%以下です。

投資の世界では積立は10年で150%から200%くらいが目安ではないかと思ってますので、両者比べたら天と地の差です。

 私の積み立ての成績をみていただき、少し実感が沸いていただけたら幸いです。

どっちを選ぶかは、あなた次第!!